日露関係ゆかりの地

北海道 網走

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網走は、ロシアと直接関係が深いわけではない。




オホーツク文化

 オホーツク沿岸地方のサハリン・北海道北部・千島列島・アムール川下流地域にかけて、5世紀ごろから12世紀ごろまで、オホーツク文化が広がっていた。この文化の担い手は、海での生業を基盤とする海洋民であると同時に、大陸と日本列島との交易民だった。


 網走市のモヨロ貝塚はオホーツク文化の代表的な遺跡。

モヨロ貝塚 モヨロ貝塚に併設されたモヨロ貝塚館

モヨロ貝塚館の展示品

オホーツク文化の人たちには、製鉄術がなかったので、
鉄器は交易により入手していた。
北方渡来と日本渡来の両方がある。
こんな感じ?






網走市立郷土博物館にも、オホーツク文化の発掘品が数多く展示されている。網走市立郷土博物館のオホーツク文化遺産には、モヨロ貝塚の発掘品が多い。

網走市立郷土博物館 骨で作った「クマ」 土器


網走市立郷土博物館のすぐそばに「桂ヶ岡チャシ」がある。チャシはアイヌ文化のものだろう。




少数民族ウィルタ・ニブヒ

 太平洋戦争末期、日本軍は、対ソ戦に備えるために、サハリン在住の少数民族を徴兵して、スパイ活動に当たらせた。戦後、シベリア抑留となり、そこで命を落としたものや、日本に帰国したものも多い。しかし、日本政府は、正式な軍命令による徴兵でないとの理屈で、彼等に対して、保障をしなかった。
 シベリア抑留から引揚た北川ゲンダーヌは、網走に住んでいたので、少数民族ウィルタ・ニブヒ戦没者慰霊碑が建立されている。場所は、網走市大曲39-17「オーベルジュ・北の暖炉」入口の向かいあたりで、民宿・眺湖台の手前。

北方民族展示館・ジャッカドフニ(今は閉館)
北川ゲンダーヌが運営していた
少数民族ウィルタ・ニブヒ戦没者慰霊碑


ウイルタの刺繍

 

下の2枚の写真は東京国立博物館所蔵の樺太ウイルタの木偶(19世紀)。



北海道立北方民族博物館

北海道、ロシア沿海州、アラスカ、シベリア、北欧等の北方地域の民族の文化や歴史を展示している。


北海道立北方民族博物館 スプーン 楽器 衣装



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