沖縄の自己決定権

 
琉球新報社、 新垣毅/著『沖縄の自己決定権』 高文研 (2015/6)
 
 本書は、琉球新報の連載記事「道標求めて-琉米条約160年 主権を問う」を一冊の本にまとめたもの。
 
 ペリー来航の時、琉球は独立国だったため、琉米条約が締結された。しかし、明治政府は琉球併呑を行い、琉球王国は消滅した。琉球併合については、高校教科書・詳説日本史(山川出版)にも、若干触れられているが、内容は明治政府視点のみなので、歴史の全体像を理解できるものではない。もっとも、教師用教科書には、琉球王国の対応、日本の武力圧力、アメリカの対応、琉球分割案などにも触れられているので、一部のハイレベル進学校では習った人もいるかもしれないが、少ない。
 
 本書前半は、琉球併合の歴史。この時代の歴史を80ページにわたって詳述している。明治政府の見解のみならず、琉球の考えや清国の考えなど多面的に書かれており、この部分だけでも読む価値は大きい。
 
 後半は、琉球併合が国際法から見た場合正当か否かを検討し、さらに、識者の見解を掲載している。また、、スコットランド独立問題やパラオの独立を検討したのちに、琉球自立の可能性を検討している。

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