尖閣問題参考書

新崎盛暉/著 『沖縄を越える 民衆連帯と平和創造の核心現場から』(2014.5)凱風社



米国の世界戦略にすり寄る材料として沖縄を利用し、民意を踏みにじってきた強権的政権とその追随者たち。
しかし、沖縄の民衆は沈黙も絶望もしない。〈徹底的非暴力実力闘争〉で挑み続ける。そこには、歴史認識に裏打ちされた民衆運動の伝統がある。アジアとのトランスナショナルでピースフルな〈万国津梁〉の磁場構築に向けて闘う沖縄人の気概。

 基地問題・沖縄集団自決教科書記述問題など、現代沖縄の問題に対する10編の論文・対談。本土との関係を論ずるものが多い。
 このうち、第6章は「沖縄から見た尖閣問題」で、尖閣が日本の領土であることを前提に、日中両国の対立を煽ることに反対している。孫崎氏と同様な視点では有るが、本論は、解決策を提示するものではない。
 戦争末期に、尖閣で学童疎開線が遭難する事件が起き、この事件の慰霊と称して、一部の人たちが、尖閣上陸を試みる事件が起こった。この件に関して、注意書きに、2012年10月3日付け朝日新聞を引用している。
 


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