本の紹介−劣化ウラン弾               2023/3/30

 イギリスが劣化ウラン弾をウクライナに供与するとの報道がある。ゼレンスキーは、自国領内に劣化ウラン弾を落とすすつもりらしい。劣化ウラン弾とは、ウラン238を多く含む爆弾で、落下とともに、放射性ウランの粉塵をまき散らす。
 
 岩波ブックレットNo864『劣化ウラン弾』嘉指信雄、振津かつ、他/著(2013/8)
 
 本書は、劣化ウラン弾の害について説明している。イラク戦争の時など、アメリカは、多数の劣化ウラン弾を使ったため、現地では、遺伝障害が起きているが、劣化ウラン弾を使用したアメリカは、劣化ウラン弾の毒性を認めていない。このため、日本にも、劣化ウランが毒ではないかのような論調があるが、本気で、無害だと思っているならば、捨て場に困っている放射性廃棄物を東京に散布すればよいだろう。
  
 これまで、劣化ウラン弾は、アメリカやNATOが、イラク、ユーゴ、アフガンなどで使用したと言われている。他国民が、がんになろうが、他民族に遺伝障害が起ころうが、欧米人の知ったことではないと言うことなのだろう。
 しかし、自国民や自国領土に、劣化ウランを落とした国はこれまでない。ウクライナ・ゼレンスキー大統領は自国領土で劣化ウラン弾を使うつもりのようだ。U238の半減期は45億年なので、ウクライナの地は、半永久的に、放射性物質で汚染されることになる。


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