本の紹介−マルクス 生を呑み込む資本主義 2023/5/07
白井聡/著『マルクス 生を呑み込む資本主義』 講談社新書 (2023/2)
100ページほど、マルクスの思想、資本論のざっとした解説の後に、20ページほど、現代日本の労働問題を説明している。
すなわち、資本論から「包摂」概念を取り出して、新資本主義の下、現代日本人が、全面的に資本主義に取り込まれた状況を説明している。資本論は資本主義の分析なので、現代の問題を考えるうえで、参考になることを示していると言える。多くの人に、読むことを薦めたい。