アルテモフスク(バフムト)完全解放       2023/5/17

アルテモフスク(バフムト)完全解放 間近

 ロシア・ワグネルは、バフムト西部の高層アパート地域をロシア軍が完全制圧した模様。残すは、若干の低層住宅とウクライナ敗残兵のみ。
 バフムトはドネツクの北60キロにある地方都市。ミンスク合意でドンバス東部が自治領になり、中心都市がドネツクになった。すると、ウクライナ政府は、ここを攻撃する中核として、バフムトを要塞化した。

 3月8日、バフムトフカ川東岸地域をワグネルが完全制圧。
 3月中旬、北部工場地域の金属加工工場をほぼ制圧。
 4月3日、ワグネルが市庁舎を制圧
 4月8日、ワグネル、バフムト2駅に到達。
 4月末、 チャイコフスキー通り西側地域と、チャイコフスキー通りとコルスンスコゴ通りの間の三角地帯をの残して、90%以上を制圧。 
 しかし、この部分には、高層アパートが立ち並び、ウクライナ兵はそこを拠点として立てこもっていたので、制圧には時間がかかった。もし、ウクライナが住民を人質にしていたなら、制圧は困難を極めたはずだが、バフムト攻略戦の当初から、すでに住民の多くは退避していたので、半月で、ほぼ完全制圧にこぎつけることができた。
 現在、残すは、若干の低層住宅とウクライナ敗残兵のみ。


フメリニツキ―

 フメリニツキ―はウクライナ西部の主要都市。フメリニツキ―の弾薬庫に対して、5月13日ごろ、ロシアはミサイル攻撃を行い、その結果、大爆発が起こった。数百億から数千億円の西側軍事援助物資が失われた模様。動画が多数で回っているが、日本のマスコミは完全に沈黙。
 その後、環境ガンマ線強度が1.5〜2倍に増加。イギリスが供与した劣化ウラン弾が損壊した可能性が高い。フメリニツキ―の一定地域は、ウランで汚染された可能性があり、心配だ。

注)ガンマ線強度が1.5〜2倍に増加しても、もともと、高くない地域なので、それ自体が健康問題を起こすことはない。しかし、放射線の原因がU238の粉塵の可能性があることが問題だ。U238はα崩壊なので、基本的にはガンマ線は出さない。にもかかわらずガンマ線が検出されたとなると、劣化ウラン弾に含まれる微量の他の核種によるものと推定される。微量の不純物が放出されたのだから、U238の粉塵も放出されたと考えるられる。U238を肺に吸い込むと、その後、長期にわたって、アルファ線の被爆を受けることになり、健康被害が懸念される。爆発時に吸い込まなかったとしても、フメリニツキ―近辺に居住している場合は、風て飛ばされた粉塵を吸い込む可能性がある。なお、U238の半減期は50億年程度なので、自然に減少する可能性はない。 


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