福島原発事故後の30km圏
福島原発事故から1ヵ月半あまりたった、2011年5月上旬に、福島県をドライブしました。
福島西インター→福島市街→国道115→国道349→国道399→飯樋→飯舘村役場→飯樋→国道399を南下して飯舘村長泥→国道399をそのまま南下して、浪江町赤宇木→国道114を少し通って津島小学校(このあたりゴーストタウン)→その先で検問のため戻り、国道399を南下→葛尾村役場(封鎖中)→国道288にはいるも検問のため国道399を南下→川内村役場にはよらないで川内郵便局(営業中)→いわき市
伊達市から飯舘村に入るところのモニュメント。飯舘村は畜産の村なのですね。
地震被害のあった家。飯舘村も多少の地震被害は受けているけれど、住めなくなるほどではない。原発がなければ、それほど、たいしたことなかったのに。
飯舘村は、桜が満開でした。
牧場の牛を検査している白装束の人。
白装束の人が、牧場主と話をしていました。友好的雰囲気には感じなかった。
飯舘村役場。人がいました。皆さんマスクをしている。この人たちも、もうすぐ退避しなくてはならない。このあたりの環境放射線濃度は、今でも、3μSv/hを超えています。放射線管理区域指定基準の5倍。隣に小中学校があるけれど、子供は、こんな高濃度汚染地域に長い間とどまらないほうが良い。
桜並木の続く道路。桜が満開です。でも、この先は飯舘村長泥。いまでも、環境放射線濃度が11μSv/hを超えています。
ここに車が1台止まっていて、桜の写真を取っている人がいました。この先、川内村まで、検問の警察官と自衛隊員以外に見かけた人は、わずかに一人。
この先立ち入り禁止の看板。これは、側道への立ち入りを禁止するもので、国道399はこのまま南下して、浪江町にいけます。
長泥
飯舘村長泥は桜が満開でした。フキノトウも咲いていたけれど、時期が少し遅かった。もう少し早ければ、食べごろなのだけれど、放射能汚染されたフキノトウなど食べる人はいないかな。
この先は、浪江町赤宇木に入ります。
国道399を飯舘村長泥を超えて南下すると、浪江町赤宇木に入ります。ここは、原発事故直後の3月17日、文部科学省放射線モニタリングカーで170μSv/hを記録したところ。今でも、20μSv/h程度が測定されています。
人家近くに、猫がいました。浪江町に入って、はじめて見た動くものが、この猫でした。
国道144号と合流するあたりに、立派な民家があり、桜が満開でした。目の前を、福島県の環境放射能測定車が走っていった。浪江町に入って、最初に見た走っている車でした。
この先、浪江町津島に立ち寄りました。郵便局は休業中。
街はゴーストタウン。ぶらぶらしていると、2台の車が走って行きました。皆、マスクをしている。住民は誰もいないのだけれど、カーテンがしまっていない家もあって、今にも、戻ってくる感じがします。
どの店も休業中。自販機も、動いていない。
地震で壊れた家は、そのまま放置されている。
このあと、高台にある小学校に行きました。
小学校には二宮尊徳さんが立っているけれど、人の気配がしない。校庭には、車が何台も駐車中。
国道399を南下して、葛尾村へ。道端に、猫がいました。
葛尾村役場。
役場の庭にたくさんの車が駐車していたけれど、人は誰もいませんでした。役場は封鎖中。
葛尾村役場を少し行くと、県道50号線の分岐。ここは、進入禁止。
田村市に入って、国道288を東へ。このまま行ったら、福島第一原発。田村市・都路町古道の国道399が分岐する奥に、検問がありました。このあたりの放射線濃度は、それほど高くない。
検問の手前の道路を、犬が悠々と歩いていました。この左側にあったガソリンスタンドは営業中で、人がいました。飯舘村長泥に入るところで、桜を見ていた人と別れて以来、警察官・自衛隊員以外で最初に見た人。
国道は警察官が検問をしているけれど、小さい道は、立ち入り禁止の看板だけです。
川内村の川内小学校近くで、人が歩いているのを見ました。道を歩いている人を見るのは、はじめて。
川内村役場を少し過ぎたところに、駐車場とトイレがありました。東電の制服を着ていたおばさんたちが数人いました。側道の向こうに立ち入り禁止の看板。
川内郵便局は営業中。
このあと、国道399をさらに南下して、いわき市に入りました。いわき市は地震と津波の被害は大きいけれど、人も多く、着実に復興しているようです。飯舘村、浪江町、葛尾村は、今後、どうするのだろう。
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