東京電力 柏崎・刈羽原子力発電所
 
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 原発事故前、東京電力のPR館は東京渋谷の電力間をはじめ、東電管内各所にあったが、事故後ほとんどが閉鎖され、現在残るのは柏崎狩羽原子力発電所サービスホールのみになった。
 
 ここは、原子力発電所の安全性をPRするための施設。決められた時刻に、原発構内を案内するバスが出ている。最終のバスが出発した後に入ったら、希望すれば特別にバスを出すといわれたが、時間がなかったので断った。

柏崎刈羽原子力発電所サービスホール


サービスホールから見た原発

柏崎市にある1号機から5号機の方向。3つある排気塔の下に、わずかに原子炉建屋が見える。




展示館内部


展示はパネルと模型が中心で、関電美浜に比べると、貧弱。

パネルと模型が中心 お決まりの原子炉模型 上映室



パネルの解説はちょっとおざなりに感じた。事故後追加したと思われるパネルはカバーの中にコピーを入れたようで見づらい。

写真左:
 表面のカバーが光って見づらい。
 ベントの設備を追加したから安全との説明だが、福島の場合は想定外の事故で、全設備が使えなくなったものだ。設備を追加しても、安全とはいえないだろう。人が近づいて、手動ででバルブを操作してベント弁を開閉できるようにしておくことが安全性確保に繋がると思う。

写真中:
 『原子炉は原子爆弾とは構造が違う。爆発することは絶対にない。』
 こう説明されているけれど、原発と原爆は目的が違うので、構造が違うことぐらい誰でも知っているだろう。原子炉は核爆発はしないかも知れないが、水素爆発や水蒸気爆発はありうるし、福島でも実際に起こっている。原爆に比べて、放射性物質の量が多いので、水蒸気爆発や水素爆発を起こしたときの、放射性物質による被曝の影響が大きく、一旦事故を起こすと、被曝被害は原子爆弾よりも、ずっと長期にわたる。
 それにしても、このパネル「爆発することは絶対にない」などとウソを書かないで「爆発することは絶対にない」「水蒸気爆発や水素爆発を起こして、大量の放射性物質をまき散らすことがある」と書き直せば良いのに。

写真右:
 安全訓練もようすを示したパネル(一部)。美人を写しているね。


刈羽村

左写真:
 生涯学習センター
 この施設は、村にしては立派だけれど、かつて田中角栄の地元だったことを考えると、原発のおこぼれはそれほど多くないのだろうか。

右写真:
 災害避難所を示す看板。



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