エレーナ・I. サヴェーリエヴァ /著『日本領樺太・千島からソ連領サハリン州へ-九四五年‐一九四七年』 成文社
(2015/11)
1945年、日本の敗戦によって、南サハリンと千島はソ連の支配するところとなった。本書は、1945年から1947年の間、ソ連の支配がどのように進んでいったのかを各項目ごとに示している。これまで、日本人の立場から、ソ連の支配の進捗を受け止めた気持ちを記す本はいくつかあったが、本書のような立場での説明はこれまなかったと思う。戦後史を知るうえで、重要な一冊だ。記述の内容は、サハリンの話が多い。また、当時の写真も多数掲載されていて、興味が持てる。