『日本の領土 北方の島々』 北方領土問題調査会(1983.2)
 北方領土問題解説書には大判・布張りで厚い紙を使っている本が多い。このような形態の本は、概して内容が乏しい。半分は、日本政府の北方領土問題解説冊子と同じような内容で、残りの半分は戦前の北方四島の写真が掲載されている場合が多い。右翼・やくざ・政治家などが、資金集めのために発行し、企業や自治体などに高額で売りつけるために作られたことが多い。
 この書籍は、大判・布張りで厚い紙を使っていて、本の前半は、日本政府の北方領土問題解説冊子と同じような内容で、後半は戦前の北方四島の写真である。ただし、北方領土問題に取り組んでいる複数の人の解説が掲載されているなど、このような体裁の本の中では、いくぶんまともな内容ではある。
 
『北方領土解決の鍵 元北千島師団参謀の実証と提言』 水津満/著 謙光社(1987.2)
 事実関係の誤解・曲解がはなはだしい。捏造と思われる記述も多い。事実の誤った理解により、北方領土は日本の領土であることを主張している。
   
北方領土奪還への道』 水津満/著 日本工業新聞社 (1979.8)
 上記と所と同じような内容の本です。
 
『知られざる北方領土秘史  ソ連は最初北方四島は諦めていた 四島返還の鍵はアメリカにあり』 戸丸広安/著 第一企画出版 (1991.2) 
 南千島占領ソ連部隊と、北千島占領部隊とは異なっていた。このため、南千島はソ連占領地ではなかったとの俗説があった。ソ連崩壊後の資料公開により、このような俗説は完全に否定されている。この本は、誤った俗説を事実として、領土返還論を組み立てている。なお、誤った俗説は水津満の著書から出ているようである。
 
数多久遠/著『北方領土秘録 外交という名の戦場』 祥伝社 (2018/12)
 フィクション  ・・・More・・・
 
『日本固有の領土 北方領土をとりもどす 北方領土問題がわかるQ&A』 日本会議事業センター/編 明成社 (2013/03)
 56ページの薄い本。 本の表題から、北方領土を取り戻す対策を示しているのかと思ったら、そういうことはなくて、日本に都合の良いことを一方的に主張するだけのもの。こんなことでは、国際社会を説得できないどころか、北方領土問題を学習したものにとっては、ばかばかしい、虚言に過ぎない。     ・・・More・・・
 
証言 私の昭和史 5 東京12チャンネル編集部/編 学芸書林(昭和44年10月31日)
 テレビ放送をまとめた本のようである。戦争中のいろいろな証言。日ソ関係は少ないが、水津満の証言が掲載されている。ただし、この部分は全体で10ページであり、話の多くは占守島の戦闘に費やされている。水津がウルップまで行った話も有るが少ない。 
 
『私たちの北方領土』 財団法人 日本経済教育センター/編集・発行 (1994.8)
 22ページの薄いパンフレット。総務庁北方対策本部の協力で作成されている。外務省が発行している『われらの北方領土』の内容を薄くしたようなもの。
 
『レーニンと下田条約―北方領土問題のレーニン主義的解決の提案』清水威久/著 原書房 (1975)
 ソ連の百科事典等を中心に北方領土問題を検討しているが、解釈や解説は精緻さを欠き、我田引水の独善的であり、あまり参考にならない。
   
『北方領土 軌跡と返還への助走』 木村汎/著 時事通信社(1989.9)
 著者はソ連問題が専門の学者であるので、日本とソ連との領土意識の違いを踏まえて、北方領土返還運動をどのように行うべきかを解説している。しかし、本書は、ゴルバチョフ時代に書かれたものであり、その時代の処方箋に過ぎないので、現在では、この処方箋は、あまり役に立たないだろう。
 著者の日本の領土意識の認識は、かなり皮相的である。日本人の領土感の説明を、山本七平氏の著書を引用する形で説明している(P4)が、分析不測の感は否めない。さらに、戦後日本の国際紛争の解決法や自国の安全保障政策を、憲法9条の堅持と憲法9条精神であるとの説明がある(P28)。日米安保条約を無視したこのようなナイーブな議論は、国内政治の現実から遊離した、一面的で役に立たない議論だろう。
 1956年に締結された日ソ共同宣言の認識も、現実政治をもう少し深く検討したうえで、議論して欲しいように思う。この点に関しては、 岩下明裕/著『北方領土問題 4でも0でも、2でもなく』中公新書(2005.12) が、はるかに詳細な検討をしている。
 
『北方領土と日本海経済』 板橋守邦/著 東洋経済新報社(1991.3.14)
 ゴルバチョフ末期(ソ連末期)の極東・サハリン・千島の経済状況の解説書。当時としては、特に経済界には、有用な情報だったかもしれない。北方領土の話は多くない。
  
『日・米・ロ 新時代へのシナリオ』 木村汎/グラハム・T・アリソン/コンスタンチン・O・サルキソフ/著 ダイヤモンド社(1993.3.18)
 本の前半は、『北方領土を読む』 木村汎/ほか プラネット出版(1991.4)と同様な視点で書かれた、解説。史的事実は正確であるが、なぜか、アイヌに対する考慮が全くない。本の後半は、ロシア側のいくつかの論文を紹介している。ただし、日本の北方領土返還論に単純に迎合しているような論文のみで、史的事実や政治的・経済的分析も不十分である。
 出版当時としては、有用な情報だったかもしれないが、今となっては、あまり価値はないだろう。
 
『北方領土を読む』 木村汎/ほか プラネット出版(1991.4)
 ゴルバチョフ政権下、北方領土が日本に返還される期待が高まったことがある。この時期に、当時の政治状況を複数の研究者が多角的に解説し、近未来を予測している。当時としては、有用な情報だった。
   
『北方領土の真実 300年の歴史と将来への提言』 中名生正昭/著 南雲堂(1996.4.20)
 著者は読売新聞編集者です。北方領土は日本の領土であるとの主張に見受けられます。
 北方領土日本領を主張する論者の中には、自分の主張に都合の良い事実だけを集めて、いい加減な解釈をする人がいますが、そのような人と比べても、論旨がいい加減に過ぎる本だと思います。以下、2例をあげます。
 @エブレイノフとルージンの千島地図に、オストロフ・ヤポンスキヤ(日本島)とあることから、「当初、ロシア人は、千島は日本のものである、という明確な認識を持っていた」と説明している。当時、ロシアでは、日本に至る航路を発見することが重要だった。エブレイノフとルージンは「日本の一部に到達した」と自分達の手柄を強調するために、オストロフ・ヤポンスキヤと書いたのであって、当時、そこが日本か否かの知識は、ロシアには、なかった。
 A「クリル」の語源について、以下の説明をしている。「松前家などが古くから千島をアイヌ語からきたと思われるクルミセと呼んでいたことに関係すると見た方が適切であろう。」ちょっと考えたら、これがデタラメな説であることが分かるだろう。日露の接触よりも、クリルの用語のほうが古いのだから、クリルの語源に松前家が関係ないことは明白である。「クリル」は、人を意味するアイヌ語の「クル」のカムチャツカにおける言葉から来ていることは、いまや定説である。松前家は関係ない。ちなみに、「松前」の名前もアイヌ語から来ている。
 
『日露外交』 斎藤勉/著 角川書店(2002.9.20)
産経新聞に連載された記事をまとめたもの。本の題名は日露外交だが、内容はソ連崩壊以降10年間の旧ソ連圏のルポがメインである。日ロ関係については、最初の1/4程度。ソ連崩壊期以降の日ロ外交について書かれている。北方領土問題では、鈴木宗男の二島返還論を批判しており、四島返還論絶対視の立場。
 
『北方領土は泣いている』 斎藤勉・内藤泰朗/編著 産経新聞出版(2007.7) (本の表紙はここをクリック
 4島一括返還論以外は絶対だめであると主張し、最近の現実的解決を目指そうとする論調を攻撃している。論拠は、50年間使い古された日本に都合の良い一方的主張で、まったく新味は無い。しかも、類書に比べても、論証は緻密さを欠いている。  (詳しいコメントはここをクリック
 
『日本の領土 そもそも国家とは何か』 田久保忠衛/著 PHP研究所(1999.2.11)
 北方領土、竹島、尖閣、沖縄について記述されている。北方領土問題では、日本政府の説明をそのまま繰り返しているような感じ。外務省発行『われらの北方領土』の説明を超えるものではない。北方領土問題のみを知りたいのであるならば、『われらの北方領土』を読んだほうが良いかもしれない。
 
『日本の領土問題』 田久保忠衛/著 PHP研究所( 2007.4.2) (本の表紙はここをクリック
 上の本の改訂新版。 (詳しいコメントはここをクリック
 
『日露領土紛争の根源』 長瀬隆/著 草思社(2003.5)
 北方領土問題を厳密に解説しようとする体裁の本が多い中、ちょっと異色です。
 論説・解説として読むと、しっかりした論証ではなく、単に、思い込みで書いているように思われます。小説として読むと、文章が面白くありません。随筆として読むと、話題がマイナーすぎて、興味が持てません。このように、中途半端で、どのように評価したら良いのか戸惑います。
 最後の章は、和田春樹氏らに対する、感情的とも言える批判です。和田春樹氏が嫌いな人は、一緒になって罵倒するとストレス解消になるかもしれません。
 
『「北方領土」上陸記』 上坂冬子/著 文芸春秋 (2003.10)
   ちょっとした読み物です。歴史的、法的内容には、もうすこし、まともに取り組んではしかった。
 
『これでは愛国心がもてない』  上坂冬子/著 文芸春秋 (2007.1)
   本の題名からして、自分の主張を根拠もなく一方的に言っているだけのような気がしたが、事実関係が誤りで、その上に自分勝手な主張では話にならない。 本の内容は、前半が2006年8月に起きた、日本漁船に対するロシア銃撃事件。後半は靖国問題である。 
 著者の上山冬子は、違法操業でロシア警備艇から銃撃を受けた坂下登船長にインタビューを行い、当時のマスコミ取材と同様な説明を得ている。上山冬子は坂下の説明の信憑性を全く考えることなく、坂下はすべて真実をありのままに発言しており、ロシアの公式説明はすべてが虚偽であるとの前提で、日本国民に愛国心を求めているのだろうか。坂下が日本の法律に違反していたことが、日本の検察当局によって認定された現在、この本を読む価値は全くないだろう。 (もう少し詳しいコメントはここをクリック
  
『イラスト・北方領土 100問100答』 木村汎/監修 深澤賢治/編集 人間の科学社(1991.5)
 書名のとおり、イラストとちょっとした解説のみ。知識が乏しく、読書が嫌いな人に、日本に都合の良い北方領土返還論を、無批判に信じ込ませるためには、最適。北方領土問題をまじめに考えようとする人にとっては、役に立たない。
   
『島国ニッポンの領土問題』 中澤孝之/日暮高則/下條正男/著 東洋経済新聞社 (2005.8)
   日本の領土問題全般を扱った薄い本。北方領土問題も少し扱っているが、内容が乏しい。北方領土は日本領との立場で書かれているようである。
 
『日本の国境』 山田吉彦/著 新潮新書(2005.03)
 日本の領土問題全般を扱った新書本。北方領土問題も少し扱っている。内容は、外務省国内広報課発行『われらの北方領土』と同様であるか、むしろ説明が乏しい。
 
『日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記』 山本皓一/著 小学館(2007/5/31)
  (本の表紙はここをクリック)  (コメントはここをクリック
 
『還らざる島 北方領土の真実』 北海みちお/著 文藝出版(2007年06月)
 この本を読むことを勧めません。特に学校図書館には絶対に置かないことを強く勧めます。 (詳しいコメントはここをクリック
 
『北方領土とボランティア 「理」は「我」にあり』 小谷豪冶郎/著 丸善株式会社 (2000.4)
 題名からも推察できるように、北方領土が日本の領土であると言う日本側だけの主張を一方的に展開している。しかし、日本側の資料には、既に誤りであることが分かっているようなものも、真実であるかのように提示しており、議論がずさんすぎる。出版が2000年と古くないはずなのに、なぜ、このような本が出版されるのだろうか。
 
『千島と日本人』 脇哲/著 北苑社(1970.4.25) (本の表紙はここをクリック
 日本の北方領土進出から終戦で失うまでの歴史を、日本人(和人)の立場で描いている。日本人の行為は常に好意的なのは仕方ないとしても、奥州藤原の黄金はシベリアからもたらされたのではないかなど、夢物語で日本を美化している部分が散見される。
 歴史の解説としては、一応まともで、詳しい。しかし、古い本なので、いまさら、この本を取り立てて読む必要は無いだろう。
 
『日本の島々、昔と今』 有吉佐和子/著 集英社(1981.4)
 日本の離島の旅行記。北方領土問題は番外編として触れられている。この文章は、北方領土の歴史解説と、納沙布取材である。歴史解説は、そつなく纏められているようにも感じるけれど、正しく知りたい人は別の歴史書を読んだほうがよいだろう。取材記の中で、著者は貝殻島は「橋をかければ車で五分もかから無い距離」と紹介しているが、貝殻島は満潮時には水没する岩礁なので、橋をかけることはできないだろう。単なる娯楽本だとしても、せめて、地図ぐらい調べてから書いて欲しかった。
 
『北方領土と三池藩』 岡本種一郎/著 時事新書(1971.6.1) 
 
『北方領土物語』 吉井宣/著 みやま書房(1973.7.30) (本の表紙はここをクリック
 北方領土の地理・歴史およびソ連の占領を幾つかの話題を取り上げて記述。統一的に学習するための参考書にはならないが、取り上げている話題に関しては参考になる。
 
『北の隣人 日ソ国交回復30年』 北海道新聞社/編 北海道新聞社(1986.10.15)
 出版当時の民間の日ソ交流の説明。北方領土問題とは、直接関係ない。
 
『日ソ関係 領土外交と経済協力』 高山智/著 教育社(入門新書)(1978.8.20)
 4章のうち、第1章はロシア革命以降の日ソ関係史の概略、第2章が北方領土問題の解説に当てられている。北方領土問題の解説は、北方領土の地理的概要から始まり、両国の主張に及んでいるが、ページ数・内容ともに少ない。しかも、出版があまり新しくないので、今となっては、取り立てて学習する価値はないだろう。
 
『国際法から見た北方領土の問題』 北海道総務部領土復帰北方漁業対策本部(1967.3.27/1969.3)  (本の表紙はここをクリック
 国士舘大学教授田村幸策氏の解説。北方領土は日本の領土であるとの日本の主張を国際法から説明。この分野でも、いろいろな解説が出ている現在、説明の論理があまりのも貧弱で、自分勝手な主張をしているだけであるかのような印象は否めない。
 
山本皓一/著『日本の国境を直視する 2  竹島・北方領土』 (2012/12) KKベストセラーズ
この本は、読むことをお勧めしない。  同じシリーズに、『1 尖閣諸島』がある。どちらも全体の半分弱が写真。尖閣の写真は珍しく、できばえも良 かったが、北方領土や竹島では、写真や動画はそれほど珍しくもなく、また、本書の写真のできばえが特に優れて いることもないので、写真集として見た場合、たいしたことはない。  本文の半分が竹島問題で、残りの半分が北方領土問題。日本に都合の良い解釈だけであるうえ、事実関係も正確 さを欠くため、この本を読むよりは、無料で外務省が配布しているパンフレットやpdfファイルを見たほうがずっ と正しい理解が得られるだろう。 ・・・More・・・
 
いまこそ日本人が知っておくべき「領土問題」の真実 国益を守る「国家の盾」  水間 政憲/著  PHP研究所 (2010/12/1)
著者が特定の思想・立場で執筆するのは当然ではあるが、前提となる知識が薄弱では、単なる思い込みの駄弁にな ってしまう。  そういう意味で、この本を見ると、日本の領土問題について解説したものでも、領土問題に対する政策提言をす るものでもなく、一部の無知なネット右翼に呼びかけて、特定の思想傾向を導きだそうとするものだろうか。  それにしても、もう少し、日本の領土問題をきちんと調べてから執筆してほしかった。 ・・・More・・・
 
歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか 保阪正康/著 (朝日新書 2011/8/10)
 2010年は、中国漁船が尖閣周辺海域で逮捕されたり、メドベージェフ大統領がクナシリ島を訪問するなど、領土 問題への関心が高まる事態が相次いだ。このため、領土問題関連の図書の出版が続いている。本書もそうした本の ひとつで、歴史小説等を手がけるノンフィクション作家による執筆。日本に領土問題が生じた経緯、北方領土問題 、竹島問題、尖閣問題について、書かれている。  特に、右よりでも、左よりでもなく、中立的な立場での記述であるが、領土問題の解説よりも、著者の日本の領 土に対する思いが感じられる。このため、ノンフィクション作家の歴史小説あるいは領土問題に対する感想として 読むならば、十分な内容かもしれないが、領土問題を正確に理解したい者にとっては、不十分な内容だ。 ・・・More・・・
 
『北方領土は泣いている』斎藤勉・内藤泰朗/編著(産経新聞出版 2007.7)
 今回出版された、産経新聞の本は、4島一括返還論以外は絶対だめであると主張し、最近の現実的解決を目指そ うとする論調を攻撃している。論拠は、50年間使い古された日本に都合の良い一方的主張で、まったく新味は無 い。しかも、類書に比べても、論証は緻密さを欠いている。 ・・・More・・・
 
山本皓一/著 『日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記』小学館 (2007/5/31)
著者は写真家です。この本は、著者が撮影のために行った、日本の国境係争地の上陸記です。写真家の著書である ため、若干の写真も掲載されていますが、写真は多くありません。  写真の本としてみると、これら地域の写真としては、出色のできですが、写真の掲載点数が少なすぎます。  上陸記として見ると、それほど興味ある文章では有りません。まあ、この点は、好みによりますが。  領土問題の解説も、安倍総理との対談を含めて、かなりのページ数に上ります。しかし、内容は、日本の政治家 の政治宣伝や、簡単なパンフレットをそのまま書いているような程度です。 ・・・More・・・
 
上坂冬子/著『これでは愛国心がもてない』
本の題名からして、自分の主張を根拠もなく一方的に言っているだけのような気がしたが、事実関係が誤りで、そ の上に自分勝手な主張では話にならない。  本の内容は、前半が2006年8月に起きた、日本漁船に対するロシア銃撃事件。後半は靖国問題。 ・・・More・・・
 
『雲流る・国後』 村田吾一/著 根室春秋社(1970.9.1)
 もと国後島居住者の国後島の思い出。
 
『北方領土復帰実現への方向』 北方領土復帰期成同盟/編(1969.3.20) (本の表紙はここをクリック
 北方領土交渉に関する松本俊一の講演会記録
 
『根室市における北方領土復帰運動の現状』 北海道根室市(昭和42年3月30日) (本の表紙はここをクリック
 ソ連占領以降の北方領土問題の歴史の説明と、書籍出版当時の返還運動の状況・北方領土問題への根室市民アンケート結果。
 
『日本民族の世界的課題 北方領土の復帰なくして戦後は終わらない』 北方領土復帰期成同盟(昭和46年2月15日) (本の表紙はここをクリック
 松本俊一(北方領土復帰期成同盟会長)と小谷秀二郎(京都産業大学法学部教授)の北方領土問題の一般向け講演会の記録。
 
『こだま 第2集』  根室市総務部企画課領土対策係/編 北海道根室市(1969.7.1)
 北方領土返還運動の激励文集。
 
『アラスカ物語・氷原  新田次郎全集14』 新田次郎/著 新潮社(1970.12.25)
 新田次郎全集のこの巻の中に、『北方領土』が収められている。この小説は、根室における北方領土返還・墓参を題材としている。
 
『択捉海峡』 畑山博/著 文藝春秋(1993.1.21)
 エトロフ島の生活を描いた小説
 
『北の水路誌 千島列島と柏原長繁 1850〜1900』 外崎克久/著 清水弘文堂(1990.9.15)
 明治25年から27年に、盤城艦長として千島列島を測量航海した柏原長繁の伝記。
 
『桜花を見た』 宇江佐真理/著 文藝春秋(2004.6.30)
 北海道に関連した小説。この中の『夷酋列像』は蠣崎広年の伝記をもとにした小説。史実とは言いがたいので歴史を知る上であまり役に立たない。なお、蠣崎広年とは、クナシリメナシの乱に際して夷酋列像を描いた画家で、松前藩主・松前道広の弟で、松前藩重役。
 
『遊就館図録』 靖国神社 (本の表紙はここをクリック
 北方領土問題とは関係ない。